円筒分水かわうそ探検隊

円筒分水を訪問している記録です。ツイッターやインスタの Kawausobunsuiをフォロー頂くとアップデート時にご案内が流れます!

下瀬川円筒分水井(栃木県日光市)

今市用水円筒分水井から水を受けて杉並木の奥で静かに働く円筒分水

今市用水円筒分水を見た後、すぐ横のお蕎麦屋さん報徳庵で美味しいお昼を食べてここに向かう、という至福のコースは「円筒分水ドットコム」から教えて頂きました。

日光街道に出て右の日光方向は杉並木がいったん途切れた旧瀬川村の集落があります。街道を歩き左手の火の見やぐらや大日堂が過ぎるとまた杉並木がはじまります。

右手を注意してみていると、林の奥から道路わきの溝や街道の下をくぐって反対側に水が流れ込んでいる場所が。そこから右手の林の中をちょっと探検気分で入って行くと、水音が。

金網に囲まれた下瀬川円筒分水は今市円筒分水からポンプで送ってもらい、旧瀬川村の方向と、旧日光街道を越えた和泉の方向に分水しているように見えました。水は澄んでいて豊富。

youtu.be

水路を辿る時間が無かったのが残念ですが、この分水のおかげで旧瀬川村の下瀬川、和泉、今市などが潤っているのではと思います。

日光市の農業はやはりお米と野菜、そして栃木県と言えばいちごの「とちおとめ」。

お米はコシヒカリ、ひとめぼれ、なすひかり、あさひの夢、とちぎの星など。小麦はイワイノダイチ、タマイズミなど。野菜はニラ、野口菜(日光の特産)、白菜などなど。そんな農作物の栽培に役立っています。

円筒分水を見たらそのまま日光まで杉並木を歩くのもよし、日光だいや川公園でのんびりするもよし。水郷橋を渡って所野第三発電所を見に行くもよしかと思います。

Daiyagawa – Daiyagawa Kouen

番外:報徳庵のお蕎麦

地元産蕎麦粉を使ったお蕎麦。おいしかったです。

歴史
1953年(昭和28年)2月、東京電力所野第三発電所の放流水を利用するために行われた改良事業によって今市用水円筒分水井が建設され、同時にそこからの分水とポンプによる給水を取水源とする下瀬川円筒分水井が作られました。発電所で使われた水を直径1.65m延長1004mのヒューム管製のサイホンにより大谷川(だいやがわ)の地下を横断し今市用水円筒分水井まで送水され、この下瀬川円筒分水井までやってきます。

データ

名称:下瀬川円筒分水井
住所:栃木県日光市瀬川
方式:スリット溢流式
水源:大谷川(今市用水円筒分水井)
用水:2方向 瀬川・和泉、今市
竣工:1953年(昭和28年)
管理:日光市(旧今市市
リンク:

entoubunsui.hatenablog.com

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