徳水園円筒分水工の今年の放水式は4/22(月) 1100~だそうです!
告知の大噴水を見てるくまとサルとカエルがかわいいです。
見たいけど多分行けない…
https://thr.mlit.go.jp/kitakato/105dayori/okusyuko_news/okusyuko_news121.pdf
#岩手県 #奥州市 #徳水園円筒分水工 #円筒分水 #円形分水
地域で35基の円筒分水を擁する全国最大の円筒分水群。
諏訪湖から釜口水門を起点に天竜川は長野県から愛知県、静岡県を経て太平洋に流れています。
その途中、岡谷市の西天竜頭首工で取水された水が西天竜幹線水路として伊那谷の盆地に向かいます。左岸で取水された水は川の下をサイフォンでくぐって右岸に流れます。
(上:西天竜頭首工。一番左が取水口)
時に暗渠時に開渠として流れる幹線水路は辰野町で開渠となり、西天竜幹線円筒分水群を通じて1市2町1村(伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村)の田畑を潤します。
1939年(昭和14年)に円筒分水群が完成した時は52基が設置されました。円形のものが主流ですが扇形のものもあります。現在は35基が稼働中。円形、扇形に加え角型の小さなものも加えると80以上の分水が働いています。
このサイトで一つずつ、ゆっくりご紹介していく予定です。
(続く)
データ
水路
取水:天竜川西天竜頭首工(岡谷市)
供給:長野県の天竜川右岸1市2町1村(伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村)
全長:26㎞
着工:1922年(大正11年)
竣工:1928年(昭和3年)
改修:1946年(昭和21年)~1958年(昭和33年
管理:西天竜土地改良区
円筒分水
名称:西天竜幹線水路円筒分水群
分水数:当初52基設置。現在35基稼働中。大小の分水を加えると83基が稼働。
着工:1919年(大正8年)
竣工:1939年(昭和14年)
改修:2012年(平成24年)20か所
2006年(平成18年)土木学会推奨土木遺産
歴史
従来天竜川右岸段丘地帯は森林で地域は養蚕業が主流であった。
大正時代の飢饉を契機に土地改良を進める『開墾助成法』が施工。かれてよりの悲願であった地域への水路計画が策定され、1922(大正11年)起工、6年後の1928年(昭和3年)年に完成。
幹線水路の完成に続き、1928(昭和3)年より開田工事に着手し1935(昭和10)年までに1000ha以上を完了させた。
しかし農地の拡大と共に水争いも起こり、その解決の為第3代天竜耕地整理(現在の西天竜土地改良区)組合長の保坂申彦が円筒分水を採用し問題が解決した。円筒分水は組合長の名前から「穂坂式分水地」と呼ばれた。
もちろん毎回小笹の円筒分水にも。清掃の為水が抜かれていて構造がよくわかるときがあったり楽しいです。
名称:小笹円形分水工
住所:熊本県上益城郡山都町小笹
方式:全周溢流式。外円周10.5m、内円周6.3m
水源:笹原川。水量毎分1.2立方メートル
用水:2分水(通潤橋7,野尻・笹原地区3)通潤用水
灌漑面積96ha(緒方町と清川村の一部)
竣工:1956年(昭和31年)
管理:山都町
森の中のハッとするほど美しい円筒分水
水は水路を流れていきます。水路が開通した1938年にどれほど地域の方たちが喜んだか想像しました。
取水口から円筒分水まで山の中をいくつものサイフォンで沢を越えてやって来ているそうです。
水を眺めてぼーっとしているといくらでも居れますね。
歴史:明治時代、当時の庄屋の伊東研蔵計画を立案したが着工実現せず、その後1935年(昭和10年)に三代憲人村長を中心に着工にこぎつけた。しかし三代村長は1938年(昭和13年)1月完成を見ずして打ち合わせに堅調に向かう途中死去。最終的に同年水路と円形分水が完成した。
データ
名称:烏嶽分水工
住所:大分県豊後大野市緒方町
方式:スリット溢流式
水源:長谷緒井路(1893年(明治26年)計画開始、1938年(昭和13年)完成)(全長22km)
(祖母山麓奥岳川上流大字上畑字烏屋平を水源)
(中野・木野方面長谷川地区 19: 小原・栗生方面 清川町平石上緒方地区 10)
竣工:1938年(昭和13年)(1936年(昭和11年)着工)
管理:長谷緒土地改良区
通水時期:5月連休明けから9月末(都度現地にご確認下さい)
円筒分水かわうそ探検隊のメンバーであるIさんが来月円筒分水の写真展を行います。
今まで訪問した中から10か所ほどの写真をカフェの壁に展示する写真展です。
おいしいコーヒーを味わいながら見て頂けたらうれしいです。よろしくお願いします。
円筒分水写真展
【場所】NIWATORI COFFEE
東京都杉並区堀ノ内3-3-26
(地下鉄丸の内線新高円寺駅、または東高円寺駅から徒歩15分)入場無料、ただし飲み物等をご注文下さい。
【日時】2023年11月5日~18日
[月・木・金]10::00~17:00 、[土・日]10:00~18:00 (火、水はお休み)(最終日は17:00まで)
【お問合せ】■NIWATORI COFFEE
Tel:03-6822-0597
URL:
https://www.niwatori-coffee.com
沢地区南を支える扇型分水
箕輪町沢地区を潤す4つの分水の内、南のカナメの分水。
4方向に2,7,2,4のオリフィスに従って分水。
ふと見るとオリフィスをふさぐために使いそうなものを発見。きっと流れすぎるときはこれでふさいで他に水を回すのでしょうか。
上から見ると水の噴き出し穴の脇に藻が映えてちょっと涼し気。
溢水を集め導水するカーブも柔らかで好きです。
「沢」の番号を持つ3,4,5、6の中で一番用水の範囲が広いかも。
データ
名称:西天竜用水路 沢5号
住所:長野県上伊那郡箕輪町
方式:オリフィス式
水源:西天竜用水路
用水:4方向分水。沢地区
竣工:1935年(昭和10年)~1940年(昭和15年)?
管理: 上伊那郡西天竜土地改良区
登録:西天竜幹線水路円筒分水工群全体で土木学会推奨土木遺産(2006年/平成18年度)