竹林の中で落ち葉に苦労している円筒分水

滝山円筒分水工
鴨川市を東西に走る加茂川沿岸の安定した水源の確保のため1963(昭和38)年に完成した金山ダム。その西幹線の上流から2つ目の円筒分水が滝山。
竹林の直下にあり落葉によるオリフィス孔の目づまりに苦労したと想像します。そして最初はネットでカバーしていましたが、2026年5月に訪問時にはついに屋根が作られていました。実利優先って感じです!

2022年11月の時はまだ屋根はありませんでした。進化!

2022年
次回訪問時には、宿泊可能な施設になってるかも(?)なってたら絶対泊まります
と、冗談はさておき、枯葉は円筒分水や用水路の悩みの種ですね。
千葉県でも甚兵衛円筒分水工(成田市)はネットでカバー、酒々井(印旛郡)はコンクリートで覆われ見る事ができなくなっています。

(左)甚兵衛円筒分水 (右)酒々井円筒分水
豪雪地帯の岩手県も筒形のコンクリートに覆われた改変がされているものが多いです(軽石1,2、正源寺、樺山、立石など)

屋根付きになったおかげで、ネットの隙間から円筒分水本体をよく見られるようになりました。近隣の川代地区と西幹線の継続として滝山隧道を通って貝渚方面への2分水。
加えて円筒分水の吹き出し部分に直接パイプを差し込み、小型の揚水機で水が取れるようにもなっています。水量の心配がなくなったせいか、受益地が減っているのか、厳密な分水をしなくても良くなってきたのかもしれません。

「県営鴨川左岸用水改良事業 滝山分水工 昭和42年3月竣工」と読めます。
鴨川市の円筒分水にはこのような立派な銘板が。
youtu.be
お水は金山ダムから
取水は金山ダムの西幹線から坂東円筒分水工を経て、加茂川を水管橋で渡り、滝山の小高い場所まで持ってきているようです。

海抜23mくらいの坂東円筒分水から加茂川を渡る水管橋(海抜10mくらい)まで落とし、海抜21mくらいの滝山円筒分水工まで逆サイフォンで上げているように思えます。

滝山円筒分水工では川代方向への分水と滝山隧道経由貝渚方面へ
なおこちらを訪問する時は、北側の個人のお宅の庭先を通る方法もありますが、やはり北東側、加茂川近くの林間の道から入るのが良いかと思います。

お米はこしひかり・長狭米
千葉県鴨川市と言えば、長狭地区の長狭米が有名です。江戸時代から良質米の産地として知られ、1871(明治4)年には明治天皇の大嘗祭(だいじょうさい)に献上されています。1990年には「日本の米づくり百選」(全国農業協同組合中央会・全国うまい米推進協議会)に選ばれています。
長狭米は主にこしひかりで、ふさこがねなども栽培されています。


円筒分水のお水で満たされたたんぼ。なんかほっとします
データ
[円筒分水]
名称:滝山分水工
住所:千葉県鴨川市
方式:オリフィス式(丸孔)
水源:金山ダムから西幹線の坂東円筒分水工を経て取水
用水:2分水。1つは西幹線のメインで貝渚の円筒分水工方向へ。一つは近隣への用水。加えて円筒分水よりポンプで直接取っているものもあり。
竣工:1963年(昭和38年)(金山ダムが出来た年)と思われる
設計:調査中
管理:安房中央土地改良区管理
[ダム]
ダム名 : 金山ダム(かんにやまだむ)
ダム形式 : アースダム
河川名/水系名: 金山川/加茂川水系
所在地 : 千葉県鴨川市打墨金山
着工年/完成年: 1954年/1963年
用途: 灌漑用水
堤高 : 28.3m
堤長 : 110.0m
堤体積 : m3
総貯水量 : 1,800,000m3
有効貯水量 : 1,727,000m3
ダム湖名 : 金山貯水池