森の中のハッとするほど美しい円筒分水
メインの道路から砂利道を下ること100m程。突然現れるその姿。
蒸し暑さから逃れて暫し涼を楽しみました。
上の写真で言うと手前からの取水がサイフォンで吹き上げられ、右手は小原・栗生方面、左手は中野・木野方面へ。
水は水路を流れていきます。水路が開通した1938年にどれほど地域の方たちが喜んだか想像しました。
取水口から円筒分水まで山の中をいくつものサイフォンで沢を越えてやって来ているそうです。
水を眺めてぼーっとしているといくらでも居れますね。
歴史:明治時代、当時の庄屋の伊東研蔵計画を立案したが着工実現せず、その後1935年(昭和10年)に三代憲人村長を中心に着工にこぎつけた。しかし三代村長は1938年(昭和13年)1月完成を見ずして打ち合わせに堅調に向かう途中死去。最終的に同年水路と円形分水が完成した。
データ
名称:烏嶽分水工
住所:大分県豊後大野市緒方町
方式:スリット溢流式
水源:長谷緒井路(1893年(明治26年)計画開始、1938年(昭和13年)完成)(全長22km)
(祖母山麓奥岳川上流大字上畑字烏屋平を水源)
(中野・木野方面長谷川地区 19: 小原・栗生方面 清川町平石上緒方地区 10)
竣工:1938年(昭和13年)(1936年(昭和11年)着工)
管理:長谷緒土地改良区
通水時期:5月連休明けから9月末(都度現地にご確認下さい)